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染色体異常は不育症の原因になる?ご夫婦で知っておきたい流産のリスク

不育症は、妊娠しても赤ちゃんを出産する段階に至れない状態を指しますが、具体的にはどのように定義されているのでしょうか。今回は、ご夫婦で知っておきたい不育症の基礎知識、染色体異常との関連に焦点を当てて解説していきます。

不育症とは

不育症とは、妊娠したあとに、流産や死産をくり返してしまい、出産に至れない状態を指します。流産は、妊娠22週未満に赤ちゃんが娩出されることと定義されています。22週未満での流産が2回以上あった場合には、不育症と診断されます。

 

流産が2回連続するときは反復流産、3回以上連続するときは習慣流産といいますが、いずれも不育症の定義に当てはまることになります。加えて、死産や早期新生児死亡が生じた場合も不育症とされています。

 

一度の流産は珍しいことではなく、妊娠した人の約4割が流産を経験しているといわれるほどです。流産は偶発的な染色体異常によって生じる場合もありますが、くり返すときには不育症が疑われます。

 

妊娠反応がみられたあと、子宮で胎嚢が確認されず、妊娠を継続できない状態になるときは化学流産といいます。化学流産は流産に含まれておらず、くり返す場合も不育症とはみなされていません。

 

不育症の原因と治療法について

不育症の発生にはさまざまな要因が関与しており、不育症のリスクを高める要因についていくつかのことがわかっています。

 

具体的には、抗リン脂質抗体陽性、子宮形態異常、甲状腺異常、プロティンS欠乏などが挙げられます。そのほか、自己免疫が関与している場合もあります。

 

抗リン脂質抗体症候群の場合には、低用量のアスピリン療法やヘパリン療法を用います。抗凝固療法によって、流産のリスクを下げることを目的としています。また、免疫系の異常で赤ちゃんを異物として拒絶してしまう場合、免疫療法を行うケースもあります。

 

不育症の原因は人によって異なるため、それに対応した治療法を検討していくことになります。ただし、不育症の原因がわからないケースも半数近くあるとされています。

 

染色体異常も不育症や流産の一因

染色体異常といえば、ダウン症候群などの病気の原因になることでよく知られています。しかし、染色体異常がある受精卵では着床しにくく、さらに流産しやすいという特徴があります。つまり、染色体異常も不妊症や不育症の一因といえます。

 

受精卵の染色体異常はそれほど珍しいものではなく、誰にでも生じることがあります。34歳以下では59%、35〜39歳では63%、40〜47歳では74%の割合で、受精卵に染色体異常が認められるとされています。

 

染色体異常は偶発的に生じるものが大半ですが、中にはご夫婦のどちらかに染色体の異常があり、それが受精卵に受け継がれるケースがあります。また、女性の年齢が高くなると受精卵に偶発的な染色体異常が生じる確率も上がるため、高齢出産では流産のリスクが上昇すると考えられています。

 

流産のリスクが心配なら着床前診断を受ける選択肢もある

不育症とわかったら、その原因に合った治療を進めていくことが基本となります。受精卵の染色体異常が原因の流産である場合は、着床前診断で防ぐという方法もあります。

 

着床前診断とは、受精卵の段階で、そこに含まれる染色体や遺伝子の異常を調べる検査のことです。異常が認められなかった受精卵で着床に至るため、染色体異常による流産を防ぐことが可能となります。また、染色体異常のある受精卵ではそもそも着床しにくいという特徴がありますが、着床前診断によって着床率が上がるという利点もあります。

 

日本で着床前診断を受けるには、日本産科婦人科学会に申請し、認可されることが必須となります。検査対象となる人は、過去に流産をくり返しているか、重い遺伝病が子供に遺伝する可能性がある場合に制限されています。不育症と診断された人で、流産をくり返した経験があれば、認可される可能性はあります。

 

また、希望すれば誰でも受けることができる着床前診断も存在します。株式会社Cell and Genetic Laboratory(CGL)の着床前診断プログラムでは、満たすべき条件や制限がなく、希望者が受けられる仕組みになっています。

 

このプログラムでは、日本国内の医療機関で体外受精を行い、受精卵を米国のCooperGenomics(クーパーゲノミクス)社に輸送します。受精卵を二度に渡り凍結することが不安な方は、受精卵の細胞のDNAだけを輸送することも可能です。

 

CGLの着床前診断では、染色体や遺伝子の異常を調べるだけでなく、希望の性別の子供を授かることができる点も特徴です。米国では男女産み分けを目的とした着床前診断が行われているためです。高い精度(統計上98%以上とされています)で希望の性別の赤ちゃんを授かることができます。

 

不育症の原因は一つではありませんが、染色体異常が原因の場合は、CGLの着床前診断を視野に入れてみてはいかがでしょうか。

※本コラムは掲載日時点での情報です。検査名称、検査機関、価格等については変更となる恐れがあります。 最新の情報はHP等でお確かめください。

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